MUSICMAN LIFE~30代男子の音楽日記~

洋楽、邦楽問わず自分の聞いたアルバムのレヴューを書いたりライブの情報など書いていきます。

ONE OK ROCK『35xxxv』ディスクレヴュー

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転載元:ONE OK ROCK.com

先日、ONE OK ROCK待望のニューアルバム『35xxxv』(サーティーファイブ)がリリースになりました。

ようやくじっくり聴く事ができたので、レヴューを書こうと思います。

 『世界』と戦うための武器を詰め込んだ!アルバム

元々アメリカでの成功を念頭に置きながら活動してきたONE OK ROCK。

2013年と2014年ONE OK ROCKは海外ツアーを行った。

2014年のツアーは特に海外でも熱烈に受け入れられたようだが、その事実にTAKAが戸惑っている様子がある。

チケットは売れてるって聞いてたし、それはもう単純にすげえなとすげえなとしか言い様がない。何がどうなってこうなってんのか、いまいちよくわかんなくて、不思議な感覚でした。

不思議な感覚でしたね。南米はもうほんとに、ジャスティン・ビーバーが空港に来たぐらいの感じで迎えられて(笑)

ROCKIN' ON JAPAN3月号インタヴューより 

このツアーを通じておそらく世界で戦って行くために必要なものは何か。どんな音楽をやっていけば海外アメリカで勝負できるのかのヒントのなるものをつかんだのではないだろうか。

そのヒントを元にTAKA自身がアメリカでプロデューサーを探し、アメリカで勝負できる13の武器を詰め込んだのが今回の『35xxxv』というアルバムなのだ。

 

イントロ的な役目の『3xxxv5』は静かに始まり、『Take me to the top』で一気にトップギアが入る。ライブでの構成も意識しているのだろう。

『Take me to the top』シンガロング間違いなしのミディアムバラード『Cryout』ヘ。

ここまでの三曲を聴くだけで、これまでONE OK ROCKが持っていたグッドメロディーとヘビィなサウンドはきっちりと維持し、海外で戦うサウンドへとビルドアップされている。

 

今回挑戦的な曲は何と言っても『Paper Planes』だろう。

これまでのONE OK ROCKのサウンドには全くなかったアプローチの曲である。

プロデューサーからアイデアがあり、それを元に構築して行った曲らしい。

ただONE OK ROCKらしさは全くないという事を認識しながら、録音した事に関してTAKAはこう語っている。

「これさすがにONE OK ROCKじゃないんだけど」って思ったんですよ。メンバーもそういう雰囲気になった。なった瞬間、やるべきだなと思いました。そうじゃないと、何のためにアメリカに来たのかわかんないなっていう。もうすべてを受け入れるために来てるんだから、これを録ってみようって

ROCKIN' ON JAPAN3月号インタヴューより 

この曲はアメリカに来たからこそ産まれた曲であり、今回のアルバムで世界と勝負するという決意の曲といえるのではないだろうか。

 

サビでTAKAのラウドな声が響き渡り感情が大きく揺さぶられる『One by One』、アルバムラストを飾る『Fight the Night』が持つ壮大な世界観。

 

ありきたりな表現にななるが間違いなくONE OK ROCK史上最高傑作である。

 

このアルバムが世界で通じるかはわからないが、メンバーが世界で勝負するために選んだのがこのサウンドが世界のリスナーの耳に届いてくれる事を願っている。

35xxxv 【初回限定盤】 (CD+DVD)

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ロッキング・オン・ジャパン 2015年 03 月号 [雑誌]

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